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Tech-レストラン

業務用製品が充実してきたLED照明

消費電力9割削減・4万時間の長寿命 一般的なソケットにそのまま使える製品も

2009年11月5日

省電力、長寿命のLED照明の技術開発が進み、実用レベルの照明機材がそろってきた。

現在、電器各社が、ダウンライトやベースライトなど各種のLED照明の開発、販売に注力している。また、従来から使われているソケットにそのまま使える*1電球タイプのLED光源も次々に発売されている。

各社から様々な製品

シャープ製業務用ダウンライトLED照明。昼白色タイプ(左)と電球色タイプ。ともに調光器対応機種がある(1万9425~2万2050円)

一般電球用照明器具にそのまま使える大きさと形状のLED電球が、6月にシャープと東芝ライテックから相次いで発売された。写真は東芝ライテック製一般電球形6.9W(5460円)

ダウンライトのほか、各種のベース照明、スポット照明の機材も発売されている。写真はパナソニック電工の天井直付型LED シーリングライトNNN20650(13万2300円)

シャープは8月までに、業務用ダウンライトLED照明60形6機種を発売。このうち、昼白色タイプの光色で高効率の機種は、消費電力10W未満で665lm(ルーメン)*2の明るさを実現している。これは白熱電球の50形~60形程度に相当する。

LEDは半導体の一つで、電気エネルギーを直接的に光エネルギーに変換する原理を持つため、消費電力を少なく抑えることができる。かつては機械類の表示灯や液晶のバックライトなどに用途が限られていたが、白色LEDが開発され、高出力化を進めることでLED照明が実現した。

ただ、導入に当たっては光源や機材の価格がネックとなる。例えば、一般的な60形の白熱電球は1個100~200円程度だが、同程度の明るさのLED電球は1個5000円を超える。同じくダウンライトは1つのモジュールで2万円程度というのが現状だ。また、LED1個ごとの微妙な光色の差の解消も課題となっている。

しかし、白熱電球の1~2割程度という省電力性能と40倍という長寿命により、ランニングコストは大幅に抑えられる。また、蛍光管と違って水銀を使っていないため、廃棄の際の環境負荷も小さいと考えられる。発熱量が少ないことから、惣菜や洋菓子などのショーケースなどでの採用も増えていきそうだ。

飲食店では、キッチン、バックヤード、トイレなどから試験的に導入し、光色やコストなどを検討しながら客席へと広げるといいだろう。

光源ごとの性能の違い


*1 一般的な白熱電球に使われるE26、ミニクリプトンランプなどに使われるE17など。ただし、ソケット(口金)の規格が合っていても、照明器具本体の性能等により、LED光源を使用できない場合がある
*2 lm(ルーメン)は、目に見える光の量である光束を表す単位。明るさの指標

文=齋藤 訓之