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Tech-レストラン

微生物を使いゴミを水と二酸化炭素に分解する「消滅型生ゴミ処理機」

生ゴミの重量を最大9割減らせる 小型機種が出揃い、中小店も導入しやすく

2010年4月1日
SINKPIA G50

消滅型生ゴミ処理機は屋外に設置するものが一般的だったが、屋内設置が可能な機種も登場している。写真のSINKPIA G50がその一つ。大型冷凍冷蔵庫程度のコンパクトな設置面積と音や振動の少なさに加え、においの発生を抑えることで可能になった。
※設置場所には電源と上下水道が必要

飲食店にとって生ゴミの処分は頭の痛い問題だ。調理残さや残飯などを事業系ゴミとして出すにしても、量が多いだけにコスト負担が重い。においが近隣に迷惑をかけることもある。そこで生ゴミを微生物の働きで減量する「消滅型生ゴミ処理機」への関心が高まっている。小型で価格も徐々に安くなっており小規模店でも選択肢の一つになりそうだ。

消滅型生ゴミ処理機は、攪拌機を備えたタンク内にもみ殻、おがくず、セラミック製などの「菌床」(微生物の住処)を入れたシンプルな構造のものが一般的だ。生ゴミを投入すると菌床と混和され、有機物を微生物が水と二酸化炭素に分解する。

消滅型と言っても固形物が完全に無くなるわけではない。投入量の1~3割程度は残さとなる。それでもコンポスト(堆肥)型の処理機より、運用は楽なはずだ。コンポスト型だと堆肥を受け入れる農家が見つからないと最終的な処分ができない。

電熱で生ゴミを乾燥させて重量を減らす処理機もあるが、ネックは電気代。トータルなコストパフォーマンスでは消滅型に軍配が上がる。消滅型でゴミの量を大きく減らし、事業系ゴミに出す残さを少なくすることが現実的な解だろう。

処理の際に発生するにおいについても、技術的な改善が進んでいる。各社とも発酵の際に悪臭の元を合成せず、しかも分解スピードの速い菌を導入。においを最小限にするよう努めている。専用の脱臭装置を備えた機種も登場した。

食品リサイクル法は全ての食品関連事業者に食品廃棄物等の「発生抑制」「再生利用」「減量」を求めている。しかしゴミを肥料、飼料、燃料(炭化物、エタノール)に変える「再利用」は大規模チェーン以外ではコスト面などから進んでいない。行政も問題視しており、中小飲食店と言えども生ゴミ処理に手をこまぬいていることは許されない状況だ。

主な消滅型生ゴミ処理機の概要

製品名 処理能力
(kg/日)
サイズ
(mm)
最大消費電力
(kW)
価格
(万円・税別)
企業
SINKPIA G50 50 W990×D667×H944 0.55 300 SINKPIA・JAPAN
(横浜市都筑区)
TEL:045-590-3626
http://www.sinkpia-j.co.jp
SINKPIA G100 100 W1350×D720×H1050 0.84 480
Gomixer2 SG15 15 W795×D819×H1054 0.50 198 アーク(新潟市秋葉区)
TEL:0250-23-5374
http://www.arc-nippon.com/
Gomixer2 SG30 30 W1145×D819×H1061 0.50 281.6
ポイト AN-50 50 W950×D850×H1200 0.80 357.6 サニーシード(東京都品川区)
TEL:03-5788-3885
http://www.sunnyseed.biz/

※仕様、能力はメーカー発表値 ※価格は工事費等を除いた本体価格

文=齋藤 訓之