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Tech-レストラン

プロジェクタに動画や文字を表示する電子看板 中小店向けのサービスにNTTが乗り出す

デジタルサイネージ

2010年5月6日

薄型テレビやプロジェクターなどを看板のような広告物として利用するデジタルサイネージ(電子看板)。技術開発に取り組む企業が増え、製品数も増加している。NTTなど3社が発表した「ひかりサイネージ」はその一つ。大規模チェーンだけでなく、中小飲食店の利用も想定しており、飲食業界の注目が集まりそうだ。

「ひかりサイネージ」は、表示用の機器をネットワーク接続して運用するタイプのサービスである。文字、画像、音声といった表示内容を迅速に変えられる。パソコンがなくても携帯電話から、コンテンツの登録や変更を行える。

表示装置にタッチパネルを使い、表示を見た人がパネルから入力した情報を収集、管理、利用することもできる。FeliCaと連動させて、デジタルサイネージから顧客の携帯にクーポンを発行することも可能だ。

これまでのデジタルサイネージは文字、映像、音楽などのコンテンツ制作に時間とコストがかかるのが課題だった。NTTはユーザーが利用できるテンプレートを豊富に揃え、簡単かつ低コストでコンテンツを制作できるようにする。自社の広告と並んで多くの顧客が表示させることを希望する、ニュース、天気予報、占いのコンテンツは基本サービスとして提供する。また中小店舗向けとして、デジタルフォトフレームやテレビを利用した割安なパッケージもラインアップする方針だ。

今後はさらに多様な広告表示の仕組みの開発を進める。自店のコンテンツに加えて、サイネージの設置場所に合った他企業の広告を自動的に配信できるようにする。デジタルサイネージの設置者がNTTから広告料の還元を受けることが可能になる見込み。実現すれば、利用者の裾野は大きく広がるだろう。

「ひかりサイネージ」の仕組み

「ひかりサイネージ」参加企業

NTTグループ

関連技術開発、デジタルサイネージ事業化の推進を行う。「ひかりサイネージ」の販売はNTT東日本、NTT西日本、NTTコム、NTTドコモなどが担う

ピーディーシー(東京都中央区、菅原淳之社長)

パナソニック系。機器の供給とサービスの運用

丸紅

機器の供給とサービスの運用

ニューフォリア(東京都渋谷区、多田周平社長)

コンテンツプラットフォームの運営とコンテンツ供給

問い合わせ/ひかりサイネージ事務局(NTTアイティ株式会社内)TEL:045-752-7051
E-mail: info@hikarisignage.net

FeliCa:おサイフケータイなどで利用されている仕組み。ソニーが開発した非接触型ICカードの技術方式

文=齋藤 訓之