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Tech-レストラン

油と臭気を“水で洗って”浄化する保守点検も容易でコスト削減にも貢献

厨房排気をキレイにする排気浄化装置

2010年7月1日
ぶくぶくジェットの外観

ぶくぶくジェットの外観
最も小型のBKJ-600Wは本体、付属品、工事費(給排水管設置と電気工事を含む)トータルで定価100万円(本体は45万円)。「サイゼリヤ」「ロイヤルホスト」などのチェーン、ホテル、オフィスビルや病院の給食施設、食品工場のほか、個店でも導入実績がある

厨房から出る排気を浄化する装置が注目を集めている。膜状に広げた水滴の層を通過させることで、油煙や臭いを除去するもの。トーショー機材(東京都江東区、深見良造社長)の「ぶくぶくジェット」も、その1つだ。トーショー機材が関係機関・調査会社に依頼した調査によると、油煙、臭いともに約9割をカットすることができるという。また、排気の過熱によるダクト火災を防止する機構も備えている。

装置は換気扇フード内にある排気口を覆うように設置する。本体側面から底部に排気を取り込み、そこからパンチングパネルと呼ぶ多数の小孔のある網状の板を通して真上へ吸い上げる構造をしている。パンチングパネルの上面には少量の水を流しており、通過する排気によってそれを吹き上げ、パネル上面に水滴層を形成する。この水滴層が、排気の温度を下げながら油煙や臭気を浄化する仕組みである。

“水で洗う”仕組み

“水で洗う”仕組み
水滴層を作るために始動時のみ短時間電気を使用する。いったん動き出すと厨房のファンの風力で水滴層を維持するため動作自体にはほとんど電気を使用しない。なお、ダクト火災防止装置として排気の温度を感知するセンサーを備えており、排気の温度が異常に高まった際は機器内に水を噴射して冷却する

従来の製品は、パンチングパネルの下に水槽を設けて、取り込んだ油を含む廃液を溜めていた。廃液のかさが増すとセンサーが検知し、排水する機構を備えていたが、センサーや弁などに油が付着して誤作動を起こすことがあった。定期的に水槽に溜まった油を専門の業者に依頼して清掃する必要もあった。

新しい製品では水槽を廃止し、パンチングパネル部から落下した排水は常に厨房のグリストラップへ直接流れるようになった。センサーや弁など故障を起こしやすい部品はなくなり、本体内に油も溜まらない。このため厨房スタッフによる清掃が可能になるなど、メンテナンス性が向上。ランニングコストも従来機より削減できるという。

新製品の給水量は約3リットル/時。10時間稼動で、30日営業の場合は月間900リットルになり、従来型よりも浄化に必要な水の使用量は減っているという。

問い合わせ
トーショー機材
東京都江東区東陽5-27-8 角一ビル202
TEL:03-3615-6011 http://tohshokizai.jp/

文=齋藤 訓之