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Tech-レストラン

各社が省エネ性能を競い水道、ガス、電気代が大幅減

食洗機

2011年2月24日

従来に比べて水道代や光熱費が大きく減らせる新機種が登場している。
導入すれば、店舗のランニングコストを削減できるだろう。

エコとコスト削減意識の高まりにつれて、省エネ化がめざましいのが食洗機だ。洗浄ノズルや洗浄方法の改善で洗浄時間を短縮。使用する湯やすすぎ水を大幅に削減している。

三洋電機によると、1994年頃発売されたDW-DR41U3と現行のDWDR44U3を比較すると水道、ガス、電気、洗剤などのランニングコストを年間最大で26万8000円削減できるという。水道の使用水量が減れば、下水道の使用料も減る。食洗機を省エネタイプに入れ替えるメリットは大きい。食洗機メーカーはそれぞれ独自の省エネ対策を採っているので、機種を選ぶ際には、細かなチェックが必要だ。

シンプルな構造と強固な筐(きょう)体を持ち、丈夫な食洗機としてホテル業界への導入が多いのがホバート・ジャパンの「AMX」。洗浄方法を効率化し、従来機より消費水量を17%削減。すすぎ水量を2.5リットルに抑えた。これはワンラックごとに洗浄するタイプの製品ではトップレベルの節水量だという。フードの四方を断熱材で囲むことで、厨房の温度上昇と湯気の排気を最小限に抑えていることも特徴だ。オープンキッチンなど、厨房からの廃熱や排気が気になる店舗に向いている。

三洋電機の「DW-DR44U3」は国産らしい細かな洗浄設定を備え、高い省エネ性を実現した。油汚れの少ない喫茶店やバーなら、前処理(洗浄)を軽くし、すすぎ水を「超節水モード」にして、洗剤と水道、光熱費を抑えられる。油汚れの多い中華や洋食なら、前洗浄を手厚くする一方、すすぎを軽く設定すればいい。

どちらの機種も省エネ性能だけでなく、基本となる洗浄性能が大幅に向上している。より少人数で厨房を運営できる点からも、新しい食洗機の導入を検討してみる価値はある。

主要2製品の概要

AMXホバート・ジャパン

問い合わせ:03-3744-6081
廃熱と蒸気の漏れを抑えて厨房環境の改善する。写真はオプションのテーブル類をセットした状態。メーカー希望小売価格142万円

DW-DR44U3三洋電機産機システム

問い合わせ:03-6364-3450
すすぎ水の水量を3コースから選べる省エネタイプ。超節水モードなら1回2リットルの水量に抑える。メーカー希望小売価格145万4000円

導入店に聞く!

アルペッジオ(東京・中央区)

アルペッジオ(東京・中央区)

東京・銀座「和光」別館地下にあるレストラン「アルペッジオ」ではホバート・ジャパンのAMXを導入している。和光レストラン部門の鈴木康太郎総料理長は「とにかく丈夫。これまで使っていた機種は3回修理しただけで18年間使用できた。部品の欠品を機に買い替えた。他社製品も省エネ性が向上していて迷ったが、丈夫さが決め手になり、ホバートを選んだ」。洗浄時間が短く、グラスから磁器まで、美しく洗い上げてくれるので満足度が高いという。

写真・文=鈴木 桂水