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Tech-レストラン

可変速モーターや霜取りの間引きなど 最新省エネ技術で電気代が大幅減

省エネ型冷蔵庫

2011年5月19日

改正省エネ法の影響もあり、規模を問わず省エネ機器への関心が高まっている。
24時間365日使い続ける冷蔵庫も、新型なら大幅に消費電力量を抑えられる。

省エネ型冷蔵庫

2010年4月の改正省エネ法完全施行から早1年。使用するエネルギーが原油換算で年間1500キロリットル以上の中小事業者まで規制が広がった影響は少なくない。居酒屋なら10店、ファストフード店なら20店程度の会社までが規制の対象。小規模チェーンの省エネ対策が加速している。

冷蔵庫は24時間365日使うものであり、使用するエネルギーも大きい。ちょっとした効率の差が、積もり積もって大きなランニングコストの差となる。メーカー各社は持てる技術を注いで省エネ性能を向上した新製品を市場に投入している。

三洋電機の「Jシリーズ」は業界で初めてリニアインバーターコンプレッサーを搭載した。リニアとは「線状の」という意味で、従来型に比べて、スムーズに庫内の温度を制御できる。電力のムダを省けるので、一昔前の主力だった「Fシリーズ」に比べて年間消費電力量を約60%削減できるという。

ホシザキ電機が今春発売する「Zシリーズ」は1998年の「Sシリーズ」に対し約77%、年間消費電力を減らした。2005年の「Xシリーズ」は同約60%だっただけに、さらに省エネ性能が高まった。

「Zシリーズ」はインバーター圧縮機、庫内ファン、凝縮器ファンに可変速モーターを採用している。さらに扉の開閉頻度などをセンサーが捉え、必要ない霜取り運転をしない機能を盛り込んだ。霜取り運転の頻度を減らすことで庫内温度の上昇を抑えられるという。高い省エネ性は、複数の機能向上の結果、実現したものである。

今後もエコに対する需要は高まるはずだ。現時点で法規制の対象に入っていない個人店も、省エネ型冷蔵庫の検討を始めてみてはいかがか。

主要2製品の概要

SRR-J1281VS三洋電機

問い合わせ:03-6364-3450
温度管理の幅を、設定値±2℃から±1℃に狭められる「高鮮度モード」に切り替えられる。写真は幅1200mmタイプで、サイズは各種ある。メーカー希望小売価格107万8350円

HR-120Zホシザキ電機

問い合わせ:0562-97-2125(本社営業部)
ドア扉には汚れが付きにくいフッ素プレコートステンレスを使用しており耐久性は十分。写真は幅1200mmタイプで、サイズは各種ある。メーカー希望小売価格104万8000円

導入店に聞く!

テキサス(東京・中央区)

テキサス(東京・中央区)

ビルの地下1階にあるステーキレストラン「テキサス」。ホシザキ電機の「Xシリーズ」を2010年春に導入した。蒲原英蔵オーナーは「以前のものは扉が片開き。開閉が大変で、スペースも取った。今度は扉が観音開きだから開閉する時の冷気の逃げを抑えられる。温度が安定し、素材をいい状態に保つことができる」と話す。冷蔵庫単体の電気代は管理していないというが、スペックや扉の構造などから、確実に省エネ効果はあるはずという。

(文・写真=中村好伯)