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Tech-レストラン

蒸気噴霧式やコンパクトタイプなど使い勝手に優れる新製品が登場

スチームコンベクションオーブン

2011年6月23日

焼く、蒸す、煮る、炒めるが一台でできるスチームコンベクションオーブン。
技術革新でより使いやすく、価格も手頃な新製品が続々と登場している。

スチームコンベクションオーブン

熱風をファンで対流させるコンベクションオーブンに、蒸気発生装置を組み合わせたスチームコンベクションオーブン(スチコン)。熱風と蒸気を併用することで、焼く、蒸す、煮る、炒めるが一台でできる優れものだ。

コメットカトウは2003年に発売したCSV-Gシリーズの後継として、2009年からCSI2-Gシリーズを販売している。前者がスチーム発生のためのボイラー設備を備えるのに対し、後者はボイラーを持たず、IPインジェクション式という蒸気発生法を採用しているのが特徴だ。

この方式は、熱風を生む放熱管に霧状にした水を吹きかけることで蒸気を発生させる。インジェクション部には、ドイツ製の水比例弁を採用。蒸気発生量を調整できるようになり、細かな調理ができるようになった。ボイラーがないため、部品点数が約2割減り、故障しづらく、価格が安い点も魅力だ。

タニコーが2011年4月に発売したTSCO-61GB(R、L)は、従来タイプと比べて間口が110mm短縮され、840mmというコンパクトサイズを実現した。32kgの軽量化にも成功している。設置スペースの関係で、スチームコンベクションオーブンが導入できなかった小型店には朗報となろう。

安全性向上のため、タイマー使用時は調理終了後に庫内循環ファンが自動停止する機能を初めて付けた。調理後、それと知らずに扉を開き、蒸気の噴出にさらされる危険を回避できる。さらに庫内照明に省エネ性に優れ、寿命が長いLED照明を採用した。

両製品とも、多くのプログラムが登録されておりボタン1つで多彩な調理ができる。決して安くないが、投資に見合った効果はありそうだ。

主要2製品の概要

TSCO-61GB(R、L) タニコー

TSCO-61GB(R、L)タニコー

問い合わせ:03-5498-7111
ドアは右開きと左開きを用意する。1/1ホテルパン6枚収容タイプ(写真)のほか、同10枚収容タイプもある。メーカー希望小売価格173万2500円(税込)

CSI2-G6 コメットカトウ

CSI2-G6コメットカトウ

問い合わせ:0587-97-8441
庫内は角が曲面加工されており掃除がしやすい。1/1ホテルパン6枚収容タイプ(写真)のほか、2/1ホテルパン10枚収容タイプなどがある。メーカー希望小売価格162万7500円(税込)

導入店に聞く!

ビアダイニング ライオン(東京・千代田区)

ビアダイニング ライオン(東京・千代田区)

オフィス街のビル地下1階にある「ビアダイニング ライオン」は2010年5月、コメットカトウのCSV-G10を導入した。

宮﨑勇一調理長は「ドアはレバーを90度回して固定する方式で、しっかり閉じたことが体感できる。庫内のファンカバーは取り外せ、隅々まで掃除できる。操作パネルが見やすく、以前のものより使い勝手が向上している」と話す。アルバイトスタッフでも、使いこなせているという。

(文・写真=中村好伯)