
「東京ミッドタウン」開業レポート(1)
2007年最大の新名所に本誌ライターが潜入! お薦めのレストランは……
3月30日、約10ヘクタールの六本木の防衛庁跡地に、いよいよ「東京ミッドタウン」がオープンする。
「東京ミッドタウンのコンセプトは『都心の上質な日常』。六本木に住んでいる方、働いている方、遊んでいる方に上質な日常を提供するために、徹底的に本物にこだわりました」と語るのは、このプロジェクトの中心人物でもある三井不動産の松藤哲哉氏。
ターゲットは造語で「マインドエイジ」。実年齢ではなく、生活パターン、ファッション感度、嗜好が30代、40代で、経済的にも精神的にも自立している大人。経験豊富で、人について行くよりも自分で情報を収集・取捨選択する男女という。

東京ミッドタウン全景
入居したレストランは28店。仕事中に1人で立ち寄ってさっと食べられるような500円、600円のランチから、大切な人とゴージャスでアッパーな気分を味わいたい時に利用したい3万円のフレンチのディナー、料亭の別邸まで、様々なシーンに対応できる店をそろえる。高価格帯の店舗については、シェフが自ら指揮をとることを条件にセレクトしているという。
300m2、1泊210万円のスイートを有する「ザ・リッツ・カールトン東京」の持つリッチでアッパーなイメージとマッチするレストランは、東京ミッドタウンの敷地の約4割、東京ドーム約1個分ものスペースを誇る緑を眺められる「ガレリア」の「ガーデンテラス」にある。
注目店1
Botanica(ボタニカ)/ガーデンテラス4F
Botanica(ボタニカ)
インテリア界の重鎮、サー・テレンス・コンランは1983年、英エリザベス女王から「Sir」の称号を与えられた鬼才。食通としても知られるサー・テレンス・コンランは、パリ、ロンドン、NYなど世界7都市に約30店舗を展開。そのコンランレストランのアジア初の店がここだ。
アジア初上陸に当たり、店の内装からメニューブックに至るデザインワークはすべてコンラン&パートナーズが担当。「21世紀の洋食」をテーマにしたモダンヨーロピアン料理は、フランス料理の大御所「ひらまつ」が引き受ける。本格的アフタヌーンティー(3800円)やテーブルの前で切り分けてくれるローストビーフがウリだ。
もう一つの目玉であるテラスの植栽は、イングリッシュガーデンのプロ、吉谷桂子氏を起用。緑・水・花に囲まれながら、ハイセンスな料理と空間を味わうという「ボタニカ」のコンセプトを実現する。
注目店2
鉄板焼ステーキ 喜扇亭/ガーデンテラス3F
鉄板焼ステーキ 喜扇亭
「緑を眺めながら日本一の鉄板焼きを食べていただきたい」がコンセプトの「人形町今半」の新業態。肉料理に定評のある「人形町今半」の本店のみで扱っていた鉄板焼を提供する。
選りすぐりの高級黒毛和牛を使ったステーキは、肉本来のうまみを存分に味わえるように肉の焼きにもこだわる。
店名の由来は「飲みねぇ食いねぇ、江戸っ子だってねぇ」の名セリフで知られる稀代の浪曲師・広沢虎造が活躍した浪曲寄席「喜扇亭」から。
注目店3
可不可/ガーデンテラス3F
可不可
「暗闇坂 宮下」「洋食MIYASHITA」など話題の店を展開してきたディーズ代表の宮下大輔氏が手がける和食店。「可不可」のメイン料理は、旬の素材を使った蒸し物や焼き物。いずれも焼いた石で料理を一瞬のうちに熱するため、凝縮されたうまみが楽しめる。
アートディレクションはSMAPや「麒麟端麗」のデザインワークを手がける佐藤可士和氏、インテリアデザインはワンダーウォールの片山正通氏が担当と、日本を代表するトップクリエイターが結集。新しい和の世界を表現している。
注目店4
HAL YAMASHITA 東京/ガーデンテラス1F
HAL YAMASHITA 東京
神戸・元町の「NADABAN DINING」のオーナーシェフ山下春幸氏の店。神戸で山下氏が手がけるのは、12万坪もある契約自家農家有機農法で収穫した野菜。兵庫・丹波の有機米。神戸ビーフ、淡路の魚など、こだわり抜いた食材を使い、和と洋を融合せた「ジャパン・フュージョン」。
そうしたこだわりの食材をふんだんに使いながら、14皿18品が並ぶ夜のコースが5800円というお値打ち価格で一躍話題に。それを同じ値段で東京ミッドタウンでも展開するという。だしの味を変えたくないからと、水は神戸から運ぶという徹底ぶりだ。
注目店5
Union Square Tokyo(ユニオン スクエア 東京)/ガーデンテラスB1Fかの『ザガットサーベイ』で、「最も人気のレストラン」部門において6年連続1位を獲得するという記録を誇り、「ニューヨークで最も予約が取れない」と言われる超人気店「Union Square cafe」の日本初上陸店(運営はワンダーテーブル)。
オープン当初、若干27歳だったオーナーダニー・マイヤーがとった戦略は、ホスピタリティーあふれるサービスだ。セレブリティ・シェフ、マイケル・ロマーノ氏による洗練されたニューヨークスタイルのニュー・アメリカン料理の味はそのままに、菜の花や水菜など日本ならではの素材を生かし、「日本人の味覚に敬愛を捧げる料理」を提供する。
(上田 純子)
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