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ワタミ渡邉美樹社長が「神奈川県の禁煙条例に物申す!」(後編)

2008年5月21日

(前編)からの続き

―― 飛行機や新幹線でも禁煙は進んでいます。時代の流れとは言えませんか?

「ただ、いきなり全部を禁煙にするというのはどうかと思います。それよりも、例えばタバコの値段をもっと上げればいい。欧米に比べると、日本のタバコは安すぎます。こんなに安いタバコをどんどん売っている状況の中で、飲食店だけ全面禁煙にしろというのは、すごくいびつなものを感じます。

全面禁煙の前にやることはいくらでもあります。まずは分煙でしょう。ワタミでも実施しています。ただ、きちっと分煙するには一定の規模が必要です。それを条例でしっかり定めればいい。

例えば、店舗面積が○○m2以上のお店は禁煙席を○○席以上確保しなさいとか、禁煙席の条件は、空気の流れがちゃんとなっていてタバコの煙が禁煙席に流れ込まない場合に限るとか、明確に基準を決めるのです。快適な空間を求める人はそういう店に行けばいい。いきなり全面禁煙にしなくても、禁煙の効果は十分果たせます。

政治はみんなの幸せを考えなくてはいけません。国民の最大多数の幸せを考えたら、神奈川県だけが全面禁煙にするという選択肢はあり得ません。原材料費の高騰や、原油高など飲食店を取り巻く外部環境は非常に厳しいのが現実です。そういう中で頑張っている飲食店のためにも、神奈川県の禁煙条例には断固反対します」。

聞き手=末永 稔、写真=室川 イサオ