大阪・梅田にオープンの「ブリーゼブリーゼ」注目店リポート(前編)

「ル・コントワール・ド・ブノワ」と「マルベリー ストリート」

2008年10月6日

10月3日、大阪・梅田にあるブリーゼタワー内に、飲食店17店舗、物販店43店舗からなる商業施設「ブリーゼブリーゼ」がオープンした。

同施設のコンセプトは「『驚き』こそ最高のもてなし」。お客を「驚き」によって魅了することこそおもてなしの核心と考え、店舗構成、商品ライン、接客サービス、イベントなど様々な点で、訪れた人たちの期待を上回る趣向や工夫を凝らしているという。

では、実際にどのような「驚き」や「工夫」が待ち受けているのか。早速、注目の飲食店をのぞいてきた。

      

■ 注目店1
「ル・コントワール・ド・ブノワ」(33F)
営業時間/ランチ 11時~14時半(LO)
ディナー 17時~22時(LO)

フランス料理界の巨匠アラン・デュカス氏が、大阪の食文化に刺激を受けて作ったビストロで、関西初出店となる。「大阪には豊富な食材、食の伝統、それを支える人々の料理への情熱があります」とデュカス氏。その言葉通り、トリュフやフォワグラなどのフランス産の食材以外はすべて日本の食材、なかでも大阪の食材をメインに使用。なにわ野菜や水なすなどの地場食材はもちろん、大阪湾、淡路島、明石、和歌山から新鮮な魚介類を仕入れ、それらを伝統的なビストロ料理で表現している。「東京に比べて、広い地域から様々な食材が集まってくる」(総支配人の山本良樹さん)という大阪ならではの美食体験が楽しめるのが特徴だ。

今年8月、惜しまれつつ閉店した東京の「ブノワ」との最大の違いは、大阪の「割烹」スタイルと、フレンチ・ビストロを融合させたこと。それを象徴しているのが、店名にもなっているル・コントワール(カウンター)。席からガラス越しにキッチン内の様子を見ることができる。特に、奥にある6名限定のカウンターからはキッチンを直に見ることができ、「今日、こんな食材が入ったんですよ」とシェフが切り出し、その食材をお客と会話しながらお客の要望に合わせて調理するかと思えば、最後の味付けや盛り付けをシェフがお客の目の前で見せてくれたりする。

カウンター越しに調理人が魚を焼くなどする「割烹」から発想を得たこのスタイルは、フランスで「ターブル・ドット」と呼ばれている、伝統的なもてなし方にも通じるものがあるとか。「シェフが、自宅に招いたようにもてなすこの『ターブル・ドット』を大阪にも広めていきたいですね」と総支配人の山本さん。「フレンチ不毛の地」といわれる大阪だが、ボリュームのあるビストロ料理と、割烹スタイルとの融合は、大阪にフレンチを根付かせるきっかけになるのではと期待されている。

店のシンボルである、ル・コントワール(カウンター)。ここからはガラス越しにキッチン内が見られるが、奥には、キッチンを直に見られる6名限定のル・コントワールもある

ル・コントワール(カウンター)14席のほか、テーブル席(66席)、プライベート・ダイニングルーム(個室)もある

最も伝統的でシンプルな「パリの味」を再現。煮込み料理も皿に移さず、ココットのまま提供する

■注目店2
「マルベリー ストリート」(33F)
営業時間/ランチ 11時~15時
ディナー&バー 平日・土曜17時~午前2時
日曜・祝日17時~24時

名古屋・東京を中心に、「芋蔵」「ほっこり」「Na-菜-Na」など話題の店を次々に展開するジェイプロジェクトが手がけるグリル&バーラウンジ。大阪では4店目だが、梅田に出店するのはこれが初めて。コンセプトはニューヨークのリトル・イタリーにあるイタリアンレストラン。マルベリーストリートというのは、リトル・イタリーの中心的な通りの名称で、イタリア各地の伝統料理を出すレストランがひしめいている。この店でもそういったイタリア料理のほか、迫力あるニューヨークカットステーキや豪快なローストビーフなど、マンハッタンならではの料理が味わえる。

「梅田で最も高い」という33階からの夜景も、この店ならではのご馳走だ。その夜景を存分に楽しめるよう、窓側がすべてガラス張りになっている。午前2時までという開店時間も「ブリーゼブリーゼ」の店舗の中では最も遅く、「他店で飲食した後、最後にこの店で飲んで帰る」という「バー使い」もできる。

店内はダイニングスペースとバースペースに分かれており、どちらもソファーをゆったり配した、シックで落ち着いたムードでまとめている。店舗デザインは、名古屋で活躍しているカゴタニ。

「マルベリーストリート」からの夜景

シックな店内

ランチタイムではランチコースも用意。写真の「Nolita」は、オードブル、パスタ、メインにデザートブッフェが付いて2560円

注目店リポート後編)に続く

最新お薦め記事一覧
バックナンバー