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日本マクドナルドHDが異物混入問題について会見を実施

昨年8月〜今年1月のトラブル4件中、原因判明は1件

2015年1月8日

日本マクドナルドホールディングスは1月7日、日本マクドナルドの店舗で起きた異物混入トラブルに関する記者会見を開いた。5日から多くのメディアやインターネット上で話題にもなっており、都内で開かれた会見には多くのマスコミが詰めかけた。

会見に参加したのは、日本マクドナルドHDの青木岳彦・取締役上席執行役員と、菱沼秀仁・取締役上席執行役員の2人。サラ・カサノバ社長は会見に参加せず、「海外出張中のため急きょ、日本に向かっている」と広報から説明があった。

日本マクドナルドHDが説明した異物混入トラブルは4件。1月3日、青森県三沢市にある店舗で「チキンマックナゲット」に青いビニール片が混入したとされる件、昨年12月31日に東京・江東の店舗で、同じく「チキンマックナゲット」に透明もしくは乳白色のビニール片が混入していたとされる件。さらに昨年12月19日に福島県郡山市の店舗でデザートの「サンデーチョコレート」にプラスチック片が混入していたとされる件、昨年8月26日に大阪府河内長野市の店舗で販売したフライドポテトの中に人間の歯が混入していたとされる件だ。

まず日本マクドナルドHDは、商品への異物混入対策の現状を説明。工場の製造工程から店内の什器にいたるまで異物の混入を防ぐ様々な対策を実施。異物混入のクレームが入った場合には、どんな状況で発生したのかを丁寧に聞き取ったうえで、できるかぎり異物をお客から預かり、異物の正体を突き止めるために外部の専門機関への調査を依頼しているという。こうした手順に基づき、今回のトラブルについても、どういった侵入経路からの異物混入があり得るのか、科学的・客観的な検証に努めているとした。

4件のトラブルについては、それぞれ次のような報告があった。

青森県三沢市の店舗でのケースでは、お客から青いひも状のものが「チキンマックナゲット」に入っているとの指摘を受け、お詫びと商品代金の返金を実施。「異物は外部の第三者機関でその成分を調査中で、その結果を待っている段階である」と説明した。

東京都江東区の店舗のトラブルでは、「チキンマックナゲット」に透明もしくは乳白色のビニール片が混入しているとお客から指摘があった。ビニール片らしき混入物を預かったスタッフがそれを紛失してしまったものの、日本マクドナルドは「工場で混入した可能性は極めて低い」と判断している。「チキンマックナゲット」を製造しているタイの工場では、目視での混入防止ができるように着色された包材などの使用を徹底しており、工場で混入した可能性は極めて低いとみているためだ。現在、ほかの経路による異物混入の可能性を社内で調査しているという。

混入の原因が判明した唯一のケースが、福島県郡山市の店舗で「サンデーチョコレート」にプラスチック片が混入していたとされる件。混入したプラスチック片はソフトクリームを作る装置(ソフトクリームフリーザー)の組み立て不具合により破損した部品の一部であることが判明。問題が発覚した12月19日から混入の原因が解明されるまでの期間については、該当店舗でソフトクリームフリーザーを利用した商品の販売を中止する措置を取ったという。

大阪府河内長野市の店舗で、ドライブスルーでお客に販売したフライドポテトに人間の歯が混入していたとされるケースについては、あらゆる可能性を調査するため、フライドポテトの製造業者や店舗の従業員への調査を行うとともに、混入物の成分を分析し、人間の歯であることを確認。また、その歯はフライドポテトに混入していたとされるものの、フライヤーで揚げられた形跡はないことまでは分かっているという。

人間の歯が混入した原因は特定できなかったという調査結果はお客に報告したが、その内容には納得してもらえていない状況だという。

日本マクドナルドの年間利用客はのべ12億人。一連の異物混入トラブルが報道された1月5日以降の客足への影響については「非常に大きな影響が出ているかと言われると、そうではない」(青木取締役上席執行役員)という。記者会見は記者からの挙手による質問が無くなるまで約3時間にわたって続けられ、その関心の高さがうかがわれた。

(日経レストラン編集部)

左が菱沼上席執行役員、右が青木上席執行役員

左が菱沼上席執行役員、右が青木上席執行役員

記者会見には100人以上の報道関係者が詰めかけた

記者会見には100人以上の報道関係者が詰めかけた