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店に行くには「自分への言い訳」が必要

書籍『銀座で素人が始めたファンが続々と生まれる看板のないワインバーの仕組み』

2015年8月10日

私は客離れの理由は、単に料理やサービスの品質だけの問題ではないと考えています。飲食店とは言葉の通り、飲食をする店ではありますが、お客様は料理やドリンクの品質だけで店を選んでいるわけではないからです。

もちろん、提供する料理やサービスは最低限のクオリティーが求められます。とはいえ、普通に質が良いものを提供するだけでお客様が満足するかというと、必ずしもそうではありません。

飲食店に行くに当たって、なぜその店なのかという「言い訳」がお客様には必要だと私は感じています。自分で自分に店選びの理由付けができると、行こうという気になってくるのです。

「SHINOBY'S BAR 銀座」には、そんな言い訳をたくさん用意しています。

そもそもワインバーに飲みに行くというより、その場で新しい出会いや情報を得たいという期待を持っているお客様が多いように思えます。

毎週のように開催している「一日店長」のイベントもその1つです。最近は認知度が高まったこともあり、「一日店長をやってみたい」と申し出てくれる人が増えました。開催日にお客様として来店される方の数もかなり増えてきましたし、いきなり1人で入るのは不安だから、まずは「一日店長」のイベントでのぞいてみよう。そんな方もいらっしゃいました。

また、週末に開催している資産デザイン研究所が主催するセミナーにも、初めてのお客様にたくさん来ていただけるようになりました。国内の不動産投資セミナー、カンボジアやフィリピンといった海外不動産投資セミナー、レジャーホテル投資セミナー、さらにシンガポールで伝説の投資家を招いた参加費5万円という高額セミナーまで・・・。さまざまなセミナーを実施しています。

「せっかくの休日にわざわざセミナーなんて」と、何だか少し気が乗らない人もいらっしゃるでしょう。でも、セミナーの後に懇親会があって、おいしいワインと料理を楽しみながら、参加者同士でおしゃべりしながら交流できる。一度来てから、その場の楽しさにやみつきになってリピーターになってしまう人も、結構多いのです。

店に行ってみようという「言い訳」を、これからもっといろいろ考えてみようと思っています。

書籍『銀座で素人が始めたファンが続々と生まれる看板のないワインバーの仕組み』

書籍『銀座で素人が始めたファンが続々と生まれる看板のないワインバーの仕組み』

「ド素人」「看板なし」「11坪」――。2015年2月、“ひっそり”と開業した東京・銀座にあるワインバーに、開店初月からずっと300人を超えるお客が訪れています。どうして、こんなに人がやってくるのか? オーナーを務める資産運用コンサルティングに詳しい内藤忍が初めてチャレンジした飲食店である「SHINOBY'S BAR 銀座」の構想から実際にオープンするまでの経験をまとめたマーケティングに関する実践書です。

内藤 忍 著
価格:本体1600円+税