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“売らない”という営業努力がある

対談 遠藤宏治・貝印社長 × 有賀雄二・勝沼醸造代表(前編)

2015年12月25日

アメリカで発売した包丁「旬」が累計出荷本数500万丁を達成、フランス料理界を代表するシェフであるミシェル・ブラス氏とのコラボレーションなども展開する貝印(東京・千代田)。

「世界を舞台にしたワイン造り」を理念に掲げ、日本固有の甲州種のブドウを使ったワインを世界に広めようと活動する勝沼醸造(山梨県甲州市)。

それぞれ日本のコアな技術で海外展開を進める遠藤宏治・貝印社長と有賀雄二・勝沼醸造代表が、モノづくりやブランドづくりの価値について熱く語り合った。モデレーターは、青木茂樹・駒澤大学経営学部教授が務めた。

青木今日は私が持っている貝印のソムリエナイフ「Kershaw(カーショウ)」を持参しました。これ、面白い商品ですよね。

遠藤このソムリエナイフの特徴は、ナイフを親指だけでパッとワンアクションで出せるという「サムスタッド」です。実は、この機能は、もともとはソムリエナイフの技術ではありません。ポケットナイフやハンティングナイフなどの技術を応用しています。

特に女性で爪が長いと、通常の形状だとナイフが出しにくいのです。それで我々は昔ながらの技術を取り入れることを考えました。ほかにも、抜栓しやすいようにスクリューの長さに配慮したり、コルクを2段階に分けて引き上げるダブルアクションを採用したりしています。手になじむように、デザインにもこだわりました。おかげさまで、非常に評判がいいようです。ただ、大々的には販売しておりません。

遠藤宏治(えんどう・こうじ)<br />1955年、岐阜県関市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、アメリカのロヨラ・マリマウント大学でMBA(経営学修士)を取得。80年、三和刃物(現・貝印)に入社。86年に常務取締役・経営企画室長、89年9月、33歳で貝印グループの社長に就任。

遠藤宏治(えんどう・こうじ)
1955年、岐阜県関市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、アメリカのロヨラ・マリマウント大学でMBA(経営学修士)を取得。80年、三和刃物(現・貝印)に入社。86年に常務取締役・経営企画室長、89年9月、33歳で貝印グループの社長に就任。

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