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機能と価格だけではない、新たな価値基準

対談 遠藤宏治・貝印社長 × 有賀雄二・勝沼醸造代表(後編)

2015年12月25日

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青木海外での高評価は、日本のマーケットに対してもプラスに働きます。貝印は、2014年秋にレオナルド・ダ・ヴィンチ賞(家業歴200年以上の老舗が集う世界的な組織「エノキアン協会」とフランス「クロ・リュッセ城」の城主が中心となり、大切な遺産の未来への継承を目的に2011年に創設された)の表彰を受けました。

遠藤それは、結果でしかありません。イノベーションなり、品質向上なり、新しい技術を取り入れていくなり、毎日の細かい努力を絶えず積み重ねていくだけです。

有賀でもそれは、常に止まらないということですよね。

遠藤そうですね。一回イノベーションを辞めてしまうと、その時点で止まっちゃいますからね。ワインもそうではないですか?

有賀おっしゃる通りです。“第二のアルガブランカ”を作り出し、永遠に品質を追求していかなければと思っています。

遠藤お客様も進化しているし、飲み手も使い手も進化しているので、我々も同じように進化していかないと現状さえも保てませんよね。

我々の永遠のテーマでもあるのですが、おかげさまで貝印を知っていただいている方々は多いものの、やっぱりまだカミソリのイメージが強いんです。先ほど、甲州ワインがたくさんあるなかで「うちのは違う甲州だ」とおっしゃいましたが、我々もそうなんです。貝印でありながら、そこを脱皮してお客様のなかにある既存のイメージをいかに変えていくかを考えないと、なかなか新しい展開になっていきません。

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